子供が病院で薬をもらったんだけど飲んでくれない。どうしたら飲んでくれるのだろう? 小さなお子様へお薬を飲ませるのにご苦労されている親御様も多いのではないのでしょうか? そんなお子様を持つ親御様からよくご質問を受ける「お薬を飲ませるコツ」の一例をまとめてみました。 ご参考になるようなコツがございましたら、ぜひお試しください。 |
服薬補助製品
服薬補助製品には、服薬補助器具、オブラート、服薬ゼリーなどがあります。
この中で小さなお子様に使いやすいのが、服薬ゼリーかと思われます。現在市販されている服薬ゼリーにはピーチやいちご、ぶどう、チョコレートなど様々な味が用意され、お子様の好みに合せて飲ませることができるのが利点です。
また服薬ゼリーの利点としては、苦いお薬を口の中で広がるのを最小限に抑えスムーズに飲み込むことができる点です。
方法としてはスプーンに適量の服薬ゼリーを出し、その上に薬剤を置き、さらにその上から服薬ゼリーをかぶせ薬剤を包み込んでしまいます。
市販の服薬ゼリーは、飲み込みやすい柔らかさに調整をされていますが、お子様が服用できるのであれば普通のゼリーでも代用できますし、お子様の好みに親御様でゼリーを作っても良いと思います。
クッキーに挟む
市販されているクリームサンドクッキーを使用します。
お勧めはチョコレート味のクリームサンドで、方法はクリームサンドのクッキーをはがしクリーム面に薬剤をふりかけ、クッキーを戻して
食べさせます。
カカオを使用したチョコレートやココアなどは、特に苦いお薬(クラリス・ジスロマックなど)に有効な場合が多いです。
クッキーサンドだけでなく、飲み物やアイスクリームなどで混ぜて飲ませるときでもチョコレート味、ココア味を選んでみるのも一つの方法だと思います。
海苔のつくだ煮に混ぜる
海苔のつくだ煮に薬剤を混ぜ食べさせる。薬剤を完全に溶かそうとせず、混ぜたらすぐに食べさせるのがポイントです。
練乳に混ぜる
練乳にさっと混ぜ込み、薬剤を完全に溶かそうとせず、すぐに食べさせるのがポイントです。
ジャムに混ぜる
イチゴやリンゴのジャムにさっと混ぜ込み、薬剤を完全に溶かそうとせず、すぐに食べさせるのがポイントです。
シュークリームに挟む
子供が一口で食べられるサイズのシュークリームの内部に薬剤を混ぜ込み食べさせる。 |
苦みが強い薬剤の代表例であるクラリス、ジスロマックなどは苦みが出てこないようにコーティングを施しています。
完全に溶かそうとせずすぐに食べさせたり、飲ませたりするのは、散剤を溶かすことでこのコーティングが剥がれ苦みが出てくるのを回避するのが目的です。
コーティングの有無については、薬剤により異なるため基本の飲ませ方として混ぜたら時間を置かず、すぐに服用ことをおすすめすます。
またジャムや練乳と同様に蜂蜜を使用する方もいらっしゃいますが、1歳未満の乳児には、乳児ボツリヌス症の危険もあるためあまりおすすめできません。
各散剤についての特徴をまとめた「散剤の飲ませ方と特徴(1)」「散剤の飲ませ方と特徴(2)」「散剤の飲ませ方と特徴(3)」もご参考までにご覧くださいませ。